文字で表現する為に。 【不滅の刃】を読んで。

完全なる私事なのですが…
最近ご縁が繋がった私の尊敬する作家先生よりご紹介頂きまして、作家志望の方が集まるサロンに今月より入会しました。
★青山学院大学で「出版ジャーナリズムの」授業を持つ非常勤講師であり元角川学芸出版編集長。現在出版エージェント会社を経営する編集者城村典子(じょうむらふみこ)が主宰する。文章執筆サロンです。(サロン紹介分より抜粋。)
→ふみサロ
私は、自分の料理への思いを表現する、表現力と文章構成力を身に付けたくて入会しました。
心を動かすような文章が書けるようになりたい。
そして、本を出版したいのです。( ´ ▽ ` )
【父滅の刃】

こちらを読んで、800字のリブリオエッセイを作成し、プロの先生はじめサロンの皆さまより講評頂くのです。
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映画から父性がなぜ消えたのか?
というエッジの効いた切り口から、精神科医の作家が現代の家族の在り方を心理分析します。
私は、著書の中で分析されていた映画【サマーウォーズ】から、『父性のある、大家族的食卓』という題名でエッセイを書きました。
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こちらの本は、運良く実家の軽井沢の別荘(という名の山小屋)で、夏休みを過ごしている時に、リラックスした状態で読めました。
実家の軽井沢でいつもより多く食事を作り、いつもより大人数で食べる日々の中で、家族で摂る食事の大切さについて改めて気付きがありました。
書きながら、夏休みの読書感想文を思い出しましたよ。(^o^)
一昨日の8月27日に、ZOOMで講評会が行われました。
私の作品はこちらです。↓
私の板前修業の描写です。ご興味ある方はぜひご覧下さい♪
題名 【父性のある、大家族的食卓】
氏名 伊藤よしき
「
夕食を食べようとしている時だった。
“父性のある大家族的食卓”
本からのその一行がふと浮かび、私にあの食卓をふいに思い出させた。
私は大学卒業後、都内の日本料理店に板前修業に出た。
最初の1年間は追い回しという役目をこなす。
様々なポジション(煮方、焼き方、刺し場)を体系的に学ぶ為、というのは聞こえがいいが、要は使い走りである。
暑い(熱い)、しんどい、重い、汚い、痛い。
これらのキーワードと共に追い回しの1年は過ぎていく。
このような日々の中で私が一番好きだったのは、賄いの時間だ。
余った食材を集め、30人前の食事を作る。
調理時間は正味20分。
もたつけば、帰宅時刻はその分遅くなる。この賄いで新人は、舌も手の早さも、調理順序の組立も鍛えられる。
30人前の食事が長机に配置され、板長が中央に座る。
板長の「いただきます。」に皆がお腹を空かせた無防備な顔で箸を取る。
一斉に食べる。
この瞬間が好きだった。
今思えば、あの賄いの時間こそが父性のある食卓だったのだと思う。
彼がただそこに座っているだけで、皆が安心していることが伝わってきた。
調理指摘を受けメモをとりつつ、板長を観察する。
彼は静かな人だった。仕事中は厳しく、新人なんかがとても近づくことは出来ない雰囲気だった。しかし、食事中だけは別で、その時間だけが私が直接彼と言葉を交わせる唯一の時間だった。
食卓の中央で、黙々と箸を動かす板長と里の父が重なり、修業が辛くなるといつもにも増して賄い作りに精を出した。
あの日々。
現在は、夫、5歳の息子、私の3人で食卓を囲んでいる。
賄いと比べると10分の1量で済んでいる。随分と調理は楽なはずなのに、どうにも楽に思えない。
安心感がいまひとつ不在の食卓。
父性の欠落?
一瞬ひやりと背中が冷たくなった。
いやでも、と私は気を取り直す。
私は父性のある食卓を知っている。これからの毎日で家族一緒にそれを作っていくのだ。
そしてそっと箸を取った。 」
初めて参加させていただいたので、右も左もよくわからなかったのですが、
城村先生、そして後藤勇人先生の講評をいただきました。(お二人のプロフィールは、末尾をご覧下さい。)
その後、メンバーの皆様から講評をいただき、ブラッシュアップに繋げるのです。
「すごくダメ出しをされるのではないか?」というドラマの編集者みたいな状況を想像して、
緊張しながらもワクワク参加しました。(生まれてこの方不器用まっしぐらなので、怒られる耐性はバッチリ!)
なんと!
ダメ出しはされず、褒めていただきました!
私に限らず、皆様肯定的な講評をお互いし合うイメージでした。
特に嬉しかったのは、城村先生からの、
「最後が不安感があってどうなるのか?というところが良い。」
「文章の裏側の意味や思いが面白い。」
「無防備な顔で箸を取る。というところが良い。」
との講評です。
ビクビクしながらの参加だったので、自分の発表が終わってから足がガクガク震えていました。
自分の文章を、誰かに冷静に講評してもらう経験は成人してからは無かったので、
今回はとても大きな学びとなりました。
こうやってコツコツと、出版に向けて具体的に進んでいけたらと思っています。
そして、料理教室でも、皆さんへの発信がよりわかりやすく表現できるよう努めて参ります。
来月の講評会が、今からとても楽しみです。(^^)/
★先生プロフィール★
塾長城村さんのプロフィール
◆国内外のエージェント事業を行う、株式会社 Jディスカヴァー代表取締役
◆絵本出版賞を開催するスプリングインク株式会社代表取締役
◆青山学院大学非常勤講師(出版ジャーナリズム)
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書籍の企画・編集者。30年以上に渡り、300冊以上、著者1,000人以上の書籍を手がける。角川学芸出版のビジネス・自己啓発レーベル〈フォレスタ〉シリーズの創設に携わり、編集長を務める。
その後独立、現在、複数の出版社に参画。30社強の出版社と取引。出版活動を続ける。
長年の出版社勤務経験から、出版社の背景を知った上で、著者の抱える課題に適した出版企画と、出版社のマッチング、著者の販促プランの提供が好評。
2015年 学研アクセラレーター 優秀賞受賞
2018年 絵本出版賞開設
後藤勇人のプロフィール ※特別講師
◆女性起業ブランディングの専門家
◆ビジネス輝く女子を創る「ビジ女プロデューサー」
◆ミス・グランド・ジャパン 2019 キャリアアドバイザー
●一般社団法人「日本女性ビジネスブランディング協会」代表理事
●BKプロジェクト代表取締役社長 兼 CEO
【経歴】
専門学校卒業後、24歳の時にヘアサロンをオープン、その後、ショットBAR、日焼けサロン、美容室と32才までにグループ4店舗に拡大、1億円の自社ビルを建て、年収2000万を達成。
後に一冊の本の出版を契機に、セミナー、コンサルティング業界にも参入。
グレコのギターで有名な世界一のギターファクトリー「フジゲン」創業者横内祐一郎氏のプロデュースをして「世界一の男のプロデューサー」と呼ばれる。
さらに元ミスワールド日本代表のビジネスブランディングサポートをしたことをきっかけに、多くの女性クライアントが殺到、女性起業ブランディングの専門家として活躍。
現在は、世界の4大ミスコンテストの一つ、ミス・グランド・ジャパン2019キャリアアドバイザーも務めながら、国内外問わず世界中の多くの女性起業家のブランド構築のサポートをしている。
著書に『その1分を変えなさい』、『人生を変える朝1分の習慣』(3刷 16500部)、『結果を出し続ける人が朝やること』(4刷)、『なぜ「女性起業」は男の10倍成功するのか』(重版)など現在11冊を出版している。
ボランティアのライフワークとして、子供に命の尊さを教える
「輝く命の授業」を全国の学校に広める活動もしている。